「パティスリー サロン・ドゥ・テ・ゴセキ」タルトの誘惑


もう8年ほど昔になるのだけれど、フードライターとして駆け出しの頃、新しいスイーツサイトの立ち上げで、毎日スイーツショップを4~5軒取材していた時期があった。

いまと比べると比較にならないほどスイーツの知識も経験値もなかった当時、「何ておいしいタルトなんだ」と衝撃を受けたのが、吉祥寺「ゴセキ」さんのタルトでした。

それまでの私にとっては、おいしいタルト=キルフェボンという程度。
フレッシュフルーツののっていない、生地を味わうようなタルトの奥深さに感銘を受けたものです。

先日、取材で近くを訪れた際、久しぶりに購入してみました。


タルト以外にもクラシックなフランス菓子が並びますが、やっぱりタルトの多さが目を引きますね。


オレンジクリームのタルト。

しっかり甘めなタルト生地と、爽やかな酸味のオレンジクリーム。
ザクザク、とろりという食感のコントラストも楽しい。


カスタードクリームの中に、白ワインで煮たリンゴ。
仕上げに表面を焦がしてブリュレ風にしてくれます。


オットには、定番の洋ナシのタルトを。
とろとろに煮たコンポート風。
シャキシャキのフレッシュ感がお好みのオットは、「おいしいけど甘いね」だそう。

確かにどれも、甘味はしっかりとあり、重厚な味わい。
合わせる飲み物も、ワインよりはコーヒーの苦味の方が合いそうな。

ただただ感動していた昔と比べ、そんな分析もできるくらいにはスイーツ経験値も上がったのかな、と感じた夜でした。

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