東麻布にオープンした直後に、取材でうかがったルスルス。

そのときにいただいたシュークリームが、後々まで記憶に残るほどおいしかったのです。

浅草に2号店がオープンし、待望のイートインスペースができたと知ってずいぶん経ってしまいましたが、ようやく訪問することができました。

浅草らしい古びた内装は、表の暑さを忘れさせてくれる静けさに満ちていました。

焼き菓子に加えて生菓子も10種類ほどあり、ずいぶん悩みましたが初志貫徹でシュークリームを。

シュークリームは250円ですが、単品でのオーダーは叶わず、ドリンクと焼き菓子とのセットで結局1200円くらいになります(笑)

ケーキも小ぶりなので決してコスパは高くありませんが、手作りの安心感や雰囲気込みでの価値かなぁと思います。

運ばれてきたセットは、四種類の焼き菓子がついて色々味わえるのが楽しい。

この日はチョコレートのビスコッティや、キャラメリゼしたナッツのサブレ、アイシングクッキーなど。

お目当てのシューは、記憶よりも塩気がきいた味でしたが、なめらかなカスタードはやっぱりおいしい。

店員さんの接客も丁寧で、「すいているので、どうぞゆっくりしていってくださいね」と声をかけてくださったのが好印象でした。

ルスルスはもともと、オーナーの新田あゆ子さんがお姉さんと始めたお店。

菓子教室をメインに傍らで販売も行うスタイルでしたが、スタッフと一緒にワンステップ上の店作りに進むという選択をされました。

取材当時は、姉妹でお店って素敵だな、と思っていたのですが、実際に自分が母になってみると、女性が長くお店を続けるのは本当に大変なことだと感じます。

本人の努力に加えて、周囲の理解や協力も不可欠。
支えてくれるスタッフと歩むと決めたオーナーさんの選択は、理想的な判断だったような気がします。

私もしがないフリーライターですが一応個人事業主なので、今後の身の振り方はことあるごとに考えますが、私の人生の最優先事項は、やっぱり家族が笑顔でいられることだなぁ、と。

そのためには、家族との時間もゆっくりとれる仕事量がベストだなぁと思う反面、今のように慌ただしくも充実した仕事環境にいられることが実は幸せかもと思ったり。

まだまだ悩みながらの毎日ですが、ひとつの道で続けることの大切さも感じはじめているので、焦らずゆっくり結論を出したいと思います。