日経トレンディの2013年ヒット商品番付で
「あまちゃん」、「半沢直樹」などを抑えて見事1位を獲得し、
ますます盛り上がりを見せている「コンビニコーヒー」。
以前、OL3分ニュースの記事 でもご紹介しましたが、
「コンビニコーヒー元年」と言われる2012年以降、
コンビニ各社のコーヒー強化の動きが顕著に。
中でも、コンビニコーヒー市場では最後発でありながら、
アイスもホットも100円という圧倒的な割安感を実現させつつ
わずか8か月で全店舗への導入を果たしたセブンイレブンの動きはすごかった!
従来のコーヒーチェーンからコンビニへ客が流れつつあることは
この夏、セブンイレブンのアイスコーヒーが爆発的ヒットを記録し、
あちこちで売切続出だったという事実が明白に証明していると思います。
そんなセブンイレブンと比べると、若干波に乗り遅れた感のあったローソン。
ブランド名は、「マチカフェ」。
最大の武器は、「店員が淹れるカフェスタイル」と
「原料にこだわった、本格的な味の提供」。
しかし、他店のセルフ式に比べて抽出時間がかかる、
価格が高いと言った点が、マイナスイメージにもなっていたようです。
そうした逆風?の中、ローソンが新戦略を発表すべく、記者発表会を開催。
会場は、すでに各メディアで満席御礼!
注目度の高さがわかります。
上映された、コーヒーがお店に届くまでのストーリー仕立てのムービーも
非常に完成度が高く、広告費にかなり投資していることもうかがえます。
こうしたブランディングの巧さは、やっぱり他社を引き離している気がします。
ローソンの掲げるカフェ戦略の柱は、主に次の3つ。
①高品質なコーヒーへのこだわり
②豊富な商品バリエーションによる多様なニーズへの対応
③対面サービスによる街のコミュニティ化
①に関しては、コンビニとしては初となる契約農園からのコーヒー豆の輸入や
豆の焙煎方法、ラテに使うミルクやマシンへのこだわりなど。
②については、カフェラテやカフェモカ、抹茶ラテといった
女性好みのバリエーションを充実させ、リピーターを囲む作戦。
確かに、カップのデザインは他のコンビニよりダントツにかわいいのです!
そして、恐らくローソンの今後の明暗を分けると思われる重要項目が、③。
今回は③に関して、「ファンタジスタ」という社内資格制度が発表されました。
これはもう…スタバの社内評価制度と同じですね。
スタバには、ブラックエプロンを着用したトップバリスタ的な存在がいるのですが
これはまさにそれと同じ。
スイーツの開発においてもそうですが、
ローソンさんは、ライバルを徹底的に意識し多戦略をとるな、と感じます。
長くなると読みにくくなってしまうので、続きは後編にて!