先日、オットの故郷にお墓参りに帰った際、せっかくなのでとランチに寄ったのが「いち井」さん。
食べログのラーメンランキングでは、全国一になったほどの全国的な有名店です。
ものすごい行列ができるとは聞いていましたが、実際にこれほどまでとは思わなかった…
この行列が、お店の裏までぐるりと続いています。
しかも、異常な回転の遅さ!
2時間並んだのは、あらゆる食べ物で最長記録かも…。
回転の悪さは、入って納得。
席効率をまったく無視した、ゆったりとした古民家風の空間は、お客に緊張感も感じさせる独自の空気感を放ちます。
ラーメンは塩と醤油のみで、海老わんたんや岩海苔などトッピングがいくつか。
那須の鶏白湯ラーメン「竹風」さんで岩海苔がおいしかったので、私は塩に岩海苔と味玉トッピングで。
オットは塩+海老わんたん+味玉&海苔、義母は醤油+海老わんたんをチョイス。
基本が800円なので、トッピングするとあっというまに1000円超えます…。
これまで塩の名店というと、「中村屋」さんや「進化」さんなど、透き通ったスープが特徴でしたが、こちらの塩はあごだしに豚骨ベースの白湯を合わせており、かなり厚みのあるスープ。
そこに干しエビや香味油の風味も加わって、これでもかと旨みの相乗効果を感じさせます。
前者が引き算の味ならば、こちらは旨みを重ね合わせた足し算の味ですね。
醤油は、焼アジに豚骨白湯。
こちらはかなり塩気の強いコッテリ味で、醤油よりもスープの旨みが生きた味。
いずれもおいしくて個性的な味づくり。
インパクトはありますが、これが100点満点の味ではないかな。。。
その理由は、麺。
つるりとしてもちもち感のある中細麺は、スープとの絡みはよいですが、麺そのものの風味やおいしさは感じられません。
麺次第でもっと確実においしくなるね、とラーメンフリークのオットも同感。
あと、チャーシューもちょっと臭みが残っていたのがザンネン。
絶品だったのは、海老わんたん。
オットに1個もらったのですが、これは今まで食べたラーメン店のワンタンのなかで一番おいしいかも…。
とにかく、ツルンとした皮がおいしいのです!中の具もプリッとした食感で、ショウガがきいていてさっぱり。
こんなワンタンを作れるのならば、もっとおいしい麺にできるはず、と期待してしまいます。
ラーメン業界、まだまだ麺がおいしいお店は少ないですね…。
ラーメンは麺を食べる食べ物、という認識で、味づくりに取り組んでほしいなー。