暑さもだんだん本格化して、我が家の食卓にもそうめんが登場する季節になりました。
主婦としては楽で助かりますが、
メタボ系のオットには、本当は避けたい糖質メニュー…
夫婦そろってめん類なら何でも大好きなわけですが
とくにお蕎麦とうどんは、かなり好きであちこち食べ歩いています。
今日ご紹介するのは、言わずと知れた有名店「成冨」さん。
雑誌編集者から40代にして蕎麦職人に転身されたご主人が営む人気店です。
修業したのは、両国の「ほそ川」。こちらも名店ですね。
せいろは、毎日産地の異なる2種類を揃えており
食べ比べも楽しめるとあって、そば通のお客にも評判です。
これは、揚げ玉と薬味のおろしそば1050円。
ミョウガや大葉などたっぷりの薬味と、すっきり端麗なつゆでサッパリいただけます。
ぶっかけスタイルの変わりそばは常時3種類ほどあり、
加えて季節のそばも登場するので、四季折々で訪れたくなります。
お酒の品ぞろえも充実。
「鶴齢」、「伯楽星」など、私の好きなお酒もしっかり入っているのが嬉しい
季節のメニューは、短冊状の手差しにて。
和食店のようなちょっと手の込んだ、気の利いた品が並びます。
ちょっとしたことにもセンスのよさを感じるのは、元編集者の感性が
店づくりに生かされているからでしょう。
成冨さんに来たら必ず食べたいのが、天ぷら。
ご近所に天ぷらの名店があることから、そこの主人にコツを教えてもらったそうで
そば店のレベルを超えた本格的な味わい。
とくにこの江戸前穴子は、ふっくらとした身のおいしさと、
サクサクと軽やかな衣のマッチングをぜひ楽しんでもらいたい逸品です。
そして、来店したらぜひ注目してほしいのが、器の数々。
特にご主人がこだわり抜いた江戸時代の古伊万里のそば猪口は、
すとんと手の中におさまるサイズ感と手触り、重みなどが、
そばを美味しく食べるために計算しつくされたかのようです。
まさに「用の美」を体現した、先人の知恵の結晶ですね。
銀座8丁目のちょっとはずれのほうにあるので、隠れ家感も。
銀座のランチで迷ったら、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょう