出版社勤務時代。
数ヶ月置きに担当が周ってくる「表紙決め」の仕事。
これがかなりのプレッシャー。
取材対象は、まず第一に売れていること。
かつ、見栄えがよいもの、流行を取り入れているもの、独自性が高いもの、などなど。
いつもは仏様のように優しい編集長も、表紙には凄いこだわりがあって
毎回表紙担当の月には、ミョ―に肩の荷が重かったものだ。
そんな懐かしい出版社時代に見つけたのがこちら。
その名も、「ドレス・ド・オムライス」。お値段2000円ナリ。
舞踏会で踊る女性をイメージしたというこのオムライス
美しいドレープ状の卵に、ただただ圧倒されます。まさに芸術的。
ちょっと俯瞰の角度はこんな感じ。色気ありますね~。
そして、この卵を「巻く」技術がまたすごくて。
卵をフライパンに投入後、菜箸でかき混ぜるのはどこもやっていることですが
その際、左手(フライパンを持った方)を菜箸でかき混ぜているのと逆方向に回転させながら、ひだを寄せていき
最後にフライパンをあおって卵を浮かせ
その卵が落ちてくるときに、重力で巻きつけるというもの。
その間、1分足らず。あまりの早業に目を奪われます。
と、言葉で説明されてもたぶん想像できませんよね…。
これは、見ないと分からない技術。
しかもこの卵、時間が経っても全くこの姿を崩さないのがすごい。
半熟なのに、ドロドロと周囲に流れてしまうことがないんです!
なので、これを注文したお客さんは、みんな写メとかで撮ってるらしい。
創業1958年のここは、お昼は毎日行列の人気店。
決して奇をてらっただけのメニューではなく、味もお墨付き。
冬場は「カキフライ」が人気だそうで
いただいたところ、確かに全く臭みがなく、ジューシー。
自家製タルタルソースも美味で、カキ嫌いな私もおいしくいただけました。
話題性たっぷりのオムライス、一度体験してみては。
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「紅亭」
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-3-3
048-641-6244
11:30~15:00(14:30LO)18:00~21:30(20:30LO)水曜は昼のみ 日曜定休