「金達菜」珍しい延辺料理が食べられます

突然ですが、延辺料理ってご存知ですか?

延辺とは、北朝鮮の国境に近い東側の、延辺朝鮮自治州の略称。
朝鮮半島から移り住んだ朝鮮族が多く住んでいて、中国語と韓国語を併記していることから、料理も中国と韓国、両方の影響を受けています。
さらにモンゴルからの影響も加わって、スパイスなども使った独特の食文化を形成しているのです。

そんな延辺出身のオーナーが経営されているのが、新大久保の「金達菜」さん。
メニュー表はチゲやサムギョプサルなど一般的な「韓国料理」版と、マニアックな「延辺料理」版の2冊があるので、どちらも食べたい!という人にはおすすめです。
延辺料理版には日本語すら書いていないメニューもあって(笑)、狗とかちょっと日本人には抵抗のある料理もさらっと並んでいます。

フードライターrieの食日記

看板料理は、「羊肉串」。
金串に刺さった羊肉は、これでもかというほどスパイスまみれ!
やぐらの上に並べて、炭火で脂を落としながら焼いていただきます。

フードライターrieの食日記
串の種類は20種ほどあり、ふつうの羊や牛のほか、内臓系が充実しているのも特徴。奥に見える白いのは「いたどり」といって、牛の背骨近くの肉。
繊維質で、さきいかのようにさいていただく変わった部位です。
ただ、最低15本からの注文なので…大勢で行く方が楽しめます。

見た目は辛そうですが、クミンがきいているのでカレーのような風味。
延辺料理は、クミンを多用するのが特徴なのです。

フードライターrieの食日記
卓上にはこの羊肉串のスパイスとクミンが置いてあり、自由にふりかけて食べられるほど。

フードライターrieの食日記
これも、クミンを使ったスパイシーな「砂肝の鉄板炒め」。
ふたをあけるとクミンの香りがふわーっ。じゅうじゅう音を立てるシズル感も食欲をそそります。
砂肝には隠し包丁がしっかり入れてあるので、さっくり噛みきれて食べやすいです。

フードライターrieの食日記
こちらはハツモト(牛の血管)の炒め物。
砂肝と味付けがかぶったあせる
フードライターrieの食日記
これは、「ムチム」と呼ばれる縁辺料理の和え物(ナムル)より。
豆腐干と呼ばれる干した豆腐を使ったもので、クニクニとした独特の食感。

フードライターrieの食日記
私がもう一度食べたいと思ったのは、この「温麺」!
トウモロコシの麺なので、一般的な冷麺(そば粉使用)と違ってやわらかく、冷やむぎのようなつるつるとしなやかなのどごし。
炒めたキムチと豚肉などが載っているのですが、青唐辛子がきいていてガッツリ辛いメラメラ
「日本ではまだ知られてないけど、現地では一般的なんです。おいしいでしょ」とオーナーさんが言ってましたが、これは日本人も好きな味だと思います。

ほかにも、中国料理の影響を受けたと思われるとろみのある炒め物や煮込み、火鍋のような料理もたくさん。
延辺ではチヂミなども一般的に食べるようです。

そしてお気づきの方もいるかもしれませんが、私ブログ5年目にしてようやく「写真を大きくアップする方法」を知りました…。
これからは少し写真も見やすくなるかなーと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

延辺料理の店は、ほかにも新宿や池袋にもあるようなので、たまにはマニアックな味にチャレンジしてみてはいかがでしょうニコニコ

シェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

トップに戻る