【エコポーク記者発表会】養豚業を未来へ繫ぐために

昨今、飼料穀物の高騰などを背景に日本の酪農業の危機が伝えられていますが、養豚業も例外ではないという現実を、先日参加したEco-Pork(エコポーク)の記者発表会で思い知らされました。

記者発表での資料によると、2000年に1万1700軒あった国内養豚農家数は、2022年時点で3590軒に減少し、なんと約7割もが廃業していることに。後継者不足に加え、世界規模での食料危機問題や、畜産による温室効果ガスの排出といった環境問題もあり、持続可能な養豚業の再構築が急がれています。


エコポークは、そうした背景から「食肉文化を次世代につなぐ」というミッションを掲げ2017年に創業。自社で養豚経営管理ツール「Porker」などを開発し、DXシステムで豚の生育環境や衛生状態などを「見える化」。わずか5年余りで国内養豚業の約10%がこのシステムを活用しているそうで、地球に優しく効率的な養豚のあり方として注目を集めています。

そんなエコポークが、今年4月から一般消費者への豚肉の販売をスタート。「本物の豚肉のおいしさを伝え、豚肉の価値を向上させたい」という思いから、全国の生産者の豚肉を精肉や加工品、ミールキットなどで販売します。

試食会では、第1弾として販売されている新潟・魚沼「鬼や福ふく」の「鬼の宝ポーク」のしゃぶしゃぶが登場。商品開発を手掛けたのは、「Mr.cheesecake」などを手掛ける田村浩二シェフ。エコポークのフードディレクターに就任しており、今後も様々な形で携わる予定だそう。鬼の宝ポークは、肉の旨味とさっぱりとした脂の甘みが特徴。田村シェフ考案の「香味出汁」(いりこや昆布、鰹節、しょっつるや花椒など9種類の素材を使用)のふくよかな旨みと合わさって、お店で食べるような本格的な味わいを楽しめます。

その他オンラインショップでは、栄養価の高い微細藻類ユーグレナを配合した飼料で育った「ユーグレナエコポーク」、ドイツ人職人のバルドゥーンさんが手掛けるシャルキュトリーなどを販売。ちなみにバルドゥーンさんのお店は鶴見区にあり、意外なところで親近感を感じてしまいました。

早速我が家でも、お肉をお取り寄せしてみました!お肉は塊肉や切り落としなど様々な種類蛾あるのですが、試食会での薄切り肉のシルキーな口当たりが忘れられず、迷った末にしゃぶしゃぶ用を購入。子供たちがパクパク食べ、400グラムがあっという間になくなりました。

食の問題が他人事ではなくなってきている中、今後は一人ひとりの行動がより大事になると感じています。日々の食事に選ぶ食材も、なるべく地球や身体に優しいものを選びたいなぁと思います。

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