戦後66年目を考える

昨夜原稿を書いていたら、「父親たちの星条旗」がやっていたので、つい観てしまった…。

映画のよしあしはさておき。
わずか66年前に、人間同士が殺し合っていたという現実が、だんだん過去のものになりつつある。
たった66年なのに。

それでも毎年夏になると、戦争をテーマにしたドラマや映画が頻繁に登場し、年に1回くらいは思い出しなさいと、日本人に戦争の悲惨さを問うている。
彼らはみな普通に生きていた日本人で、そうした人々がある日突然国のために人を殺せと言われる恐ろしさ。
生き残った者でさえ、私たちには想像もできない悲惨な体験を抱えて生きるということは、どんなにつらいことなんだろう。

お国のためにと命を懸けて戦った先人たちは、現代の日本に増加する幼児虐待や自殺者やうつ病患者や、モラルのない若者たちを見て、何を感じるのだろう。

私も、胸を張れるような生き方をしているわけではないけれど、今の平穏はそうした歴史の上に成り立っていることを忘れてはいけないと思う。

なお今週の金曜ロードショーは、対となる「硫黄島からの手紙」です。
映画の質としては、こちらのほうがおすすめです。

硫黄島からの手紙 [DVD]/渡辺謙,二宮和也,伊原剛志

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