「吉野鮨」老舗の品格

江戸の繁栄とともに発展した、江戸前鮨の世界。
日本橋で明治12年に創業した吉野鮨は、日本橋に魚河岸があった頃から暖簾を守る老舗。
当時は捨てられていたマグロの脂ののった部分を提供した「トロ発祥の店」としても知られています。

砂糖を使わない、キリッと男前なすし飯。
もっと酸っぱくて食べにくいのかと思っていたけど、寝かせたり酢じめにしたり仕事を施したすしダネと見事に調和し、そのポテンシャルを発揮。
鮨とは、すし飯とネタを一緒に食べてはじめて完成する野のだと思い知らされます。

美しいコハダの握り。

マグロの美味しさが際立つばらちらし。
全体のバランス感も素晴らしい、隙のない構成。
昨今は、おまかせ主体の高級鮨店ばかりがもてはやされていますが、本来的鮨とはもっと気軽に楽しむもの。
そんな思いもあって、吉野鮨ではアラカルトを中心にしています。
握りだけ、ちらしだけでも利用しやすく、老舗の味を誰でも楽しむことができるのも、長年愛されてきた理由なのでしょう。
鮨の原点、老舗の品格を感じさせてくれるお店です。

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