コーヒーに比べ、まだまだ一部のファンが楽しむ飲み物として閉ざされた感のある紅茶専門店。
そんな紅茶の世界に新風を吹き込む存在として注目されているのが、アフタヌーンティールームを展開するサザビーの新業態「ティースタンド」。
1号店である表参道店は、2013年10月オープン。
ほかに、川口、幕張新都心の3店舗を展開しています。
アフタヌーンティーでは、イギリスの食習慣であるアフタヌーンティーをコンセプトとしており、お茶菓子と楽しむ優雅なティータイムを提案していますが、新業態のティースタンドはテイクアウトを主体に、もっとカジュアルに楽しめる紅茶スタイルを提案しています。
コンセプトは、「誰もが、もっと自由に紅茶を愉しんだっていいじゃない」。
日本では、紅茶=女性の飲むもの、というイメージが強く、その内容も、専門店で飲む紅茶と、家庭で飲むティーパックの紅茶のように2極化しているといいます。
「ティースタンド」は、その中間にあたる「おいしい紅茶を、カジュアルに飲む」という市場を掘り起こそうというのが開発の狙い。
コーヒー業界で言えばスタバのような存在でしょうか。
商品の柱となるのは、フォームドミルクと合わせた新感覚のミルクティー「ラティー」。
ストレートティーではなく、ミルクティーを看板商品に据えたのは、紅茶に親しみのない人にも飲みやすいようにという考えだそうです。
ベーシックなラティーもおいしいのですが、私のおすすめは「フローズンラティー」。
飲むスイーツをコンセプトに開発されたそうで、生クリームたっぷり!
「アップルパイ」には、アップルパイをくだいて底に入れ、リンゴジャムやパイをトッピング。
本当に、スイーツを食べているかのような満足感が味わえます。
一方、スイーツの売りはオリジナルのビスケット。
スコーンに替わる看板スイーツとして開発したもので、オリーブオイル、ヨーグルト、きび糖を練りこんだ生地に、メレンゲを加えて軽い食感に焼き上げています。
アフタヌーンティーの看板スイーツ「アップルパイ」も販売。
パイ生地を使わずにりんごとスライスアーモンドを重ねており、しっとり新食感です。
メニューはその他、ストレートティーに加え、モヒートやスムージーなど紅茶以外のドリンクもあり、幅広い客層をターゲットとしています。
先日紹介した「春水堂」、そして「五嘉茶OGADA」など、コーヒー以外でもカジュアルに使える専門店カフェがじわじわと増えてきているようですね。
紅茶のアレンジドリンクって、これまでありそうでなかったので、こうしたところから紅茶の楽しみ方がもっともっと広がればいいな、と思います