年始早々の仕事は、街コンについての取材&執筆。
街コンとは、平たく言えば地域活性化を目的に、おもに飲食店が主体となって行なう大規模な合コンイベントのこと。
ルーツを探ると、どうやら宇都宮の「宮コン」が発祥のようで、実は2004年から行なわれていました。
昨年は、地方、東京問わず各地で行なわれるようになり、今年はさらに盛り上がると予測する人もいます。
興味深かったのは、宮コンのように、発起人が飲食店であるケースが少なくないこと。
そもそもは、街の空洞化に危機感を覚えた飲食店オーナーが集まって始められたそうで、自治体ではなく飲食店から「街を元気にしよう!」というわけです。
合コンという楽しさのあるイベントになったのも、自治体ではなく飲食店のアイデアですね。
街コンの日は、食べ飲み放題(または決まったフードとドリンク飲み放題)で解禁するお店がほとんどのため、大幅な利益が出ることはないそうですが…最終的な目的は、街に人が戻り、地域全体が活性化すること。
まずは街自体の魅力を高め、わざわざ出かけたい街にして消費を促進するというのは、飲食業界だけでなく街全体の産業の活性化も見込めます。
一方で、成功する街コン、そうでない街コンの差も大きくなっているのが事実。
例えば、店側が利益に執着して原価の安い料理や食べ物を出すといったことが頻繁に起きてくるとイベント自体のクオリティが下がり、「あの地域にはろくな店がない」という逆効果につながることも。
さらに、街コン振込詐欺や、街コンを語っての独身者の情報収集といった悪質な問題も浮上してきているので、参加者の方は気をつけていただきたいものです。
昨年に引き続き、飲食店にとって厳しい時代になるのでは…と言われている2012年。
街コンにも明るいニュースを期待したいです!!