ここ最近、私のなかにくすぶっていた一つの思い。
飲食ライターとして4年間活動する中で、それは徐々に高まってきたものでした。
日本の郷土料理をもっと学びたい、ということ。
きっかけは、3年あまり担当させていただいたご当地グルメの連載だったかもしれません。
根室のエスカロップや、新潟のタレかつ丼といったB級グルメから、青森のババヘラアイス、大分のやせうまといった郷土ならではのお菓子、はたまた丸餅か角餅か、だしか味噌か、といったお雑煮の特性などなど…。
1つ1つ調べていくうちに、もっと知りたい!現地で学びたい!と思うことが増えてきたのです。
私という人間一人とっても、北海道出身の父と、群馬出身の母の間に生まれ、育ちは千葉県木更津市。現在は、新潟出身のオットと都内に住み、妹は宮古島在住…と、各地の食文化に育まれて生きている。
これって、本当に素晴らしいことだと思います。
例えば、先日オットの要望でつくった「冷や汁」。
冷や汁といえば宮崎がメインですが、実は長岡でもよく食べていたとか。
ただし、宮崎風のアジが入らず、「もっとしゃばしゃばしたもの」だったそうで…義母に作り方を伺い、再現してみました。
新潟では、「冷やし汁」と呼ぶそうです。
現在は、主に都内の飲食店事情、トレンドを中心に執筆していますが、今後は各地の郷土料理も伝えていけるお仕事ができたら…と思っています。
私自身が30代になり、今後の人生を考えて、ずっと続けていきたいライフワーク的な仕事という部分も大きいかもしれません。
レトルト食品が溢れ、食文化もより豊かに、便利になった現代。
誰かが伝えていかなければ、消えてしまう郷土料理もきっとあるだろうから…。
少しずつではありますが、まずはこのブログから、発信していきたいと思います。