食について考える

すっかりブログを放置してしまいました…。
訪れてくれた皆様、すみません。

というのも、最近ひとつの悩んでいることがありまして
ブログを書く気がすすまなかった…という事情もありました。

それは、いまの日本の「食」についてです。

若干重たいテーマになるのですが…。

たとえば、日本の食料自給率の低さは、今後避けては通れない問題です。
実際に、各地の漁獲高は減少していますし
クラゲの以上発生など、自然界のバランスがあちこちで崩れている。

それに加えて、最近の偽装など食の安全が脅かされていること。
いまは、安全なものを食べようと思ったら、高いお金を出さなくてはならない時代。
(無農薬栽培とか、無添加とか)
その傾向は、今後ますます強くなると思っています。

あまりに便利になりすぎて、壊れてしまった日本の食卓も問題です。
コンビニは24時間空いているし、デパ地下にはおいしそうな料理が出来上がって並んでいる。魚は、便利な切り身で売られています。
冷蔵庫にはペットボトル。急須のない家も珍しくありません。
スーパーには、「ぬか漬けの素」や「マーボー豆腐の素」、レトルトのカレーや丼の素、各種ドレッシングやパスタソース…。
手づくりするのがばからしくなるほど、あらゆる便利素材。

もちろん、これらを全否定するわけではありません。
私も食品メーカーの取材に行きますが、メーカーの方は本当に熱心に研究し、商品をつくっています。
「食シーンを豊かにしたい」。もとは、そうした思いから生まれたもので、実際にそれに助けられている日本人がたくさんいる(共働きの夫婦とか)のも事実です。
ただ、やっぱり子供の食育にはよくないのかな…。

そんなことを考えつつも、実際の生活の中では私もこうしたものに頼っているのが現状で、それについて深い自己嫌悪と反省を覚えたり…。

こうした問題を無視して、「この店がおいしい」「こんなおいしいものがある」という情報だけ伝えるのは、どうなのかなあ…と。

そんな疑問にぶつかっているわけです。

フードライターの中には、全国の生産現場をまわってそうした食の危機を伝えている方もいます。
私にはできない仕事かもしれませんが、別の形でも、なにかできることがあるんじゃないかな、とは思います。

食べることって本当に楽しくて、幸せになれること。
だから、この幸せがずっと体験できるように、できることはやりたいなと思います。

暗い話題ですみません。

明日からはまたお店紹介も復活です。

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