福島県産の食材と、器などの伝統工芸品のマリアージュを楽しむ「FUKUSHIMA CRAFT DINING」が、福島と都内のレストランで開催。第1クールは、11/21〜12/18、第2クールは1/16〜2/12で、10軒のレストランが参加しています。た
第2クール参加店の「分とく山」では、料理長の野﨑さんが福島出身ということもあり、普段から福島の食材や器などを取り入れているそう。
河豚のみぞれ掛けには、えごまが使われていて独特の風味が爽やか。
にしん鉢は、福島の郷土料理であるにしんの山椒漬けを作るための日常的な器なんだそう。火器として使うアレンジが素敵!
会津塗は、蓋を開けたときに見える木目の素朴さが個性的。手のひらへの収まり具合もいいんです。
発表会には、会津本郷焼宗像窯9代目の宗像さんも。普段の取材ではなかなか器の話を聞く機会ってないので、とても興味深かったです。
奥会津編み組細工は、縄文時代には存在していたと言われる伝統的な技法。山管やマタタビ、山ぶどうなどで作られるそうです。お部屋に1つあったら和みそうな、温かみのある表情です。
山海の食材に恵まれた福島は、「1番はないけど、何でもある」という野﨑さんの言葉が印象的でした。生産量トップとかブランド野菜とかわかりやすい指標がなくても、美味しい地元食材ってたくさんあるのに、なかなかブランディングがうまくいっていない例も多い。まずは自分の住んでいるエリアから、身近な食材や工芸品などに改めて目を向けたいと感じたのでした。