東京は拝島にあるそば店「sobaみのり」さん。
もともと同地でそば店を営んでいましたが、外で修業した2代目店主が戻り、全面改装して09年2月にオープン。
女性が一人でも入りやすいそば店を目指したというだけあって、外観からしてオシャレな雰囲気です。
特筆すべきは、バラエティに富んだ創作そばの数々。
例えば、人気の「チーラー汁そば」は、自家製ラー油と鶏肉を加えたピリ辛風味のつけ汁を添えたそば。
鶏肉の旨みが溶け込み、唐辛子のピリッとした風味が加わりあとをひく味わいです。
こちらは、汁なしの「お蕎麦屋さんのカルボナーラ」。
おろした長芋でとろみをつけた和風テイストで、そばの風味と絶妙にマッチ。
「舞茸ペペロン汁そば」は、ニンニクオイルで炒めた舞茸とネギ、鶏つくね入りのつけ汁で食べます。
ニンニクの風味って普段そばには使わないので、これも新鮮な味わい。
自家製そば豆腐がのった「蕎麦豆腐のあんかけそば」も、ありそうでなかった発想。
そば粉を使ったクレープやワッフル等のスイーツメニューも。
その他一品料理も、あんかけ風の「かたやき蕎麦」や「そばコロッケ」などそば店ならではのメニューが揃うので、飲んべえにも最適ですね。
とはいえ、こうした創作が生きるのも、基本がしっかりしているからこそ。
そばは、北海道や福井など国産のそばを抜き実の状態で仕入れ、店内の製麺室で自家製粉した九一そば。
またつゆは、2年物の本枯節を毎日店で削ってとるだしと、1週間以上ねかせたかえしを合わせたもの。
かえしには、東京都あきる野市・近藤醸造の「キッコーゴ醤油」、岐阜・白扇酒造の「福来純」を使うなど、素材にもこだわりが伺えます。
惜しむらくは、拝島はちょっと遠すぎる…。
あちら方面で取材があったら、ぜひまた寄りたいお店です。