2013年は、新しく出店した話題のパティスリーに恵まれた年だったように思います。
さいたま新都心に昨年10月にオープンしたー「アングランパ」も、今後確実に人気店となるであろう話題のお店。
シェフはまだ35歳。
多くのパティシエが尊敬するフランス菓子の名店「オーボンヴュータン」で9年、その後川口の「オーベックファン」で修業されたとあって、クラシックなフランス菓子を得意としています。
ショーケースに並ぶのは、美しいプチガトー。
1個で満足感のある食べごたえと、余計なものをそぎ落としたシンプルな仕立てが特徴的です。
2月に伺ったので、チョコレート系のケーキもたくさんありました。
ショーケースの上にずらりと並ぶヴィエノワズリも圧巻。
ガトーバスク、ポンヌフ、コンベルサシオンなど伝統的な菓子ばかりで、バターの艶がキラキラ。
どれも買い占めたくなります
シェフが力を入れているというフールセック類は、種類も豊富。
オーソドックスなサブレナンテを購入しましたが、ほろほろっとした繊細な食感でおいしかったです。
撮影で購入したケーキなので、断面を撮るためカットされていますが(笑)、味に変わりなし。
フランス風ショートケーキは、フルーツたっぷりで薫り高い。
とろり、バニラが濃厚に香るカスタードクリームのシュー。
溢れ出しそうなクリームの濃度も印象的です。
マロンクリームと生クリームの組合せをシンプルに味わうモンブラン。
こちらは、シェフが得意とするショコラ系。
一番人気という「ショコラルー」は、ガナッシュクリームの中にクレームパティシエール。
シュー同様、流れるような滑らかさのクレームパティシエールがほろ苦いガナッシュと見事なコントラスト。
奥は、ラム酒でフランベしたバナナ入りの「サファリ」。
どれもしっかり甘くて薫り高く、1個で満足感のある味でした。
個人的に購入したクロワッサンザマンドは、しっかり火入れしたカリカリとした食感とバターとアーモンドの芳醇な香りが素晴らしかった!
バターが浸みだしそうな層のザクザク感がたまりません。
ガトーバスクもしかり。
焼き菓子系は、どれもおいしいはずと確信。
まだオープンしたばかりなので修業先の影響も色濃く、シェフの個性が花開くのはきっとこれからでしょう。
さいたまなので滅多には行けませんが…今後が楽しみなお店です。