以前、参宮橋の「タルイベーカリー」を取材した際に、お隣の「ライフサン」の1角にオープンしていた「パドラーズコーヒー」。
アメリカ・ポートランドで大人気のコーヒーショップ「スタンプタウンコーヒー」の豆を、日本で初めて扱う正規輸入店として2013年4月にオープン。
参宮橋で1年間の営業を経て、今年4月、渋谷の明治通り沿いに新たにリニューアルオープンをはたしました。
お店があるのは、アメリカ初のメンズファッションショップ「トッドスナイダー」の2階。
夜は「オールドタウンバー」として営業していた場所を、昼間だけ借りて営業しています。
スタンプタウンコーヒーは、ポートランドで1999年に創業。
コーヒー豆の品質に徹底してこだわり、小規模生産者から直接コーヒー豆を買い付けています。
焙煎からパッケージ、保管に至るまで自社で管理し、焙煎日をパッケージに明記するほかホームページに生産者のインタビューも紹介するなど、徹底して品質にこだわっています。
そうした品質の高さに加え、ラフでおしゃれな店づくりでも、世界にファンをもつ人気店なのだそう。
「パドラーズコーヒー」では、オーナーの松島さんがポートランドに在住していたのをきっかけに、取引が可能になったそう。
バリスタの加藤さんを共同経営者に迎え、20代での開業を実現させました。
最近では、雑誌にもひっぱりだこですね。
メニューは、ホットまたはアイスコーヒーのみで、ミルクも砂糖もない潔さ。
ホットは3~4種類、アイスは2種類ほどから豆の種類を選べます。
すべてポートランドから空輸で仕入れており、10日ほどで使い切るのだそう。
抽出は、ケメックス&ゴールドフィルターで。
「家庭でおいしいコーヒーを飲んでほしい」という思いから、家庭で最も簡単においしいコーヒーが淹れられる方法をお店で実演する、という狙いで選んだそうです。
アイスコーヒーと言っても作り置きではなく、注文後にドリップで落とし、氷で急冷するというやり方をとるため、できあがりは非常に軽くてクリア。
「コーヒーじゃないみたい」というお客さんも多いそうですが、その感想も納得。
パドラーズコーヒーのように、ここ1~2年、新しいスタイルのコーヒーショップが続々誕生していることに加え、来年2月にはサンフランシスコの人気店「ブルーボトルコーヒー」も日本に上陸予定。
来年以降も、日本のコーヒー業界は活況を帯びそうですね。