個人のコーヒーショップが増え、新しいコーヒーカルチャーが根付き始めた昨今の日本。
そのきっかけとなったサードウェーブという流れは、日本では主にアメリカやオーストラリアのコーヒーシーンに影響を受けたものが大半でした。
そんな中、いま世界でコーヒーの最も美味しい国として注目を集めているのが、北欧のコーヒー。
良質な豆とロースターが多く集まり、世界大会でも北欧出身のバリスタが好成績をおさめているのだとか。
そんな北欧・ノルウェーのオスロから初上陸したのが、代々木公園の「フグレン トウキョウ」。
平日もお客さんが途切れない人気店となっています。
まずは、自慢のエスプレッソを。
苦味よりも、酸味やキャラメルのような甘み、フルーティーな香りなどを感じられるアロマティックな味わい。
エスプレッソ=苦い、という概念が覆される一杯です。
日本では珍しい、真鍮製の特注マシンもカッコいい。
さすが北欧、インテリアのセンスも抜群です。
コーヒーは、カリタウェーブで淹れるハンドドリップ630円、エアロプレス530円など、豆や淹れ方の違いを楽しめるメニュー構成。
写真は、ドリップで淹れたもの。
ここまで酸味の際立つコーヒーは、初めてです。でも、その酸味がいやらしくない。
果実味溢れるコーヒー、という表現がまさにしっくりくる味わい。
好みは分かれますが、コーヒーが苦手な人こそ飲んでみてほしい1杯です。
メニューはその他、コーヒーメーカーで落とす本日のコーヒーを360円と手頃な価格で用意されていて、日常使いにもやさしい。
フードは、自由が丘ベイクショップから仕入れるペストリーがメイン。
聞きなれない商品名のパンが並びます。
ちなみにこちら、なんとフードは持ち込みOK!
さすがにお弁当を持ち込むのは憚られますが(笑)、そうしたゆるさもオスロスタイルなんだそう。
私も大好きなベイクショップのパン、これ目当てに通いたい美味しさ。
写真は、コルバプースティ。
北欧風シナモンロールですが、生地そのものの味わいが深く、ひきのある食感で存在感が凄い。
こちらは聞きなれない、コルタドというドリンク。
エスプレッソにお好みの量のミルクを注いでくれるもので、自分好みの味わいが作れちゃいます。
その他のコーヒーメニューは、こんな感じ。
コーヒーショップですが、コーヒー以外の飲み物が充実しているのも嬉しいところ。
コーヒー好きだけでなく、街のコミュニティスポットとして機能するには大事な要素だと感じます。
ちなみに夜はバーとしても営業していて、そちらも賑わっているそう。
開業当初は、オスロから焙煎豆を仕入れていましたが、2014年からは自家焙煎もスタート。
生豆を仕入れて渋谷の工房で焙煎しており、よりフレッシュな味が楽しめるようになりました。
これからの展開にも注目したいお店です!