日本を代表するトップパティシエたちが、ファッション業界とコラボしてショーを行なう「東京スイーツコレクション」 。
今年は日替わりで4人ずつ、3日間で計12人のシェフが登場。
そして今年のファッションは、ケイタマルヤマ氏が担当。
私は取材で伺ったのですが、1万円の席がほぼ完売というから、スイーツファンっの購買意欲って不景気でもすごいんだな…と改めて実感します。
ショーの内容は、シェフ1人1人のデモンストレーションののち、4人のシェフの即興、ケイタマルヤマのファッションにそれぞれのシェフがコラボしたファッションショーと続きます。
最初のデモでは、あめ細工やチョコレートのスプレーなど、日頃間近では見られないトップシェフたちの技術が垣間見れる仕掛け。
パティシエって芸術家でもあるんだな、と感じる瞬間。
そしてデモのあとに、それぞれのシェフのケーキが出されます。ちなみに今日は
・「ホワイトチョコとレモンのムース」 朝岡シェフ(浦和ロイヤルパインズホテル)
・「サヴァラン」 大橋シェフ(ル・ププリエ)
・「ホワイトチョコとグリオットのオペラ」 神田シェフ(ロートンヌ)
・「はちみつとショコラのムース」 辻口シェフ(モンサンクレール)
いずれも絶品揃いです。
即興では、白いキャンバスにお菓子で絵を描くというもの。
それぞれのシェフの個性が出て、面白かったです。
そして最後にはポップオペラの藤澤ノリマサさんが登場し、「交響曲第9章 希望の歌」を熱唱。
いつも思うことだけど、どんな音楽でも間近で聴くと感動しますよね。音楽って素晴らしい。
お土産には、参加シェフの焼き菓子詰合せ。
都内に散ってるお店のお菓子が一気に食べられるなんて、ファンには夢のようですね。
クリスマス前の超多忙な時期に開催、しかもショーにかかる経費や労力を考えると、シェフたちにとってはほぼボランティアといってもいいこのイベント。
それでも参加するのは、「他の業界とコラボして、面白いことをやりたい」、「パティシエという仕事をもっと身近に知ってほしい」といったシェフたちの思いがあるからなのでしょう。
私も、居酒屋、焼肉、フレンチ、スイーツなど飲食のあらゆる業種の方に日々お会いしていて思うことは、それぞれ皆さん同じ業種にはすごく詳しいのだけれど、他業種のことに関してはあまり知らないことが多いということ。
でも、同じ飲食というつながりがあれば、他業種のこともかなり参考になります。
実際に、和食の職人がフレンチから発想を得たり、パン屋さんがお菓子屋さんのディスプレーを参考にしたりというのは、とくに人気店ではよくある話ですよね。
でも、日々お店に立っているゆえ、なかなかそうした他のお店に行く時間がないのも事実であり。
いつかもっとビッグになったら、そういう業界内の架け橋になるような仕事をしたいと思った1日でした。