麺食い人種なオットの影響もあり、外食でもそば・うどんのセレクト率が高い我が家。
ですが、とりわけそば店はごく一部をのぞいてまだまだほかの業種に比べて年齢層が高い。
そして、行列とか待って食べるということも少ないのが事実。
そんななか、家族連れから女性の一人客まで、連日大賑わいなのが「石はら」さん。
このブログでもずいぶん初期に紹介していると思いますが、その頃はまだ移転前の小さな店でした。
好きなお店が発展する様子を目の当たりにできるのは、とても嬉しいことの一つです。
さて、そば店に限らず、長きにわたり人気を保つ飲食店の要素のひとつに、「進化し続けること」が挙げられると思います。
伝統を守る老舗でさえ、素材や客層の移り変わりに応じて、見えないところで進化し続けているのは自明の理。
トレンドの移り変わりが早い昨今の飲食業界では、進化=変化だと勘違いしている経営者も多いようですが…。
「石はら」さんを見ていると、流行る飲食店の要素がいくつもあって、異業種の方にもとても参考になると感じます。
その1
看板商品のそばがおいしい。しかもメニューも豊富
よくこだわりのそば店だと「一日限定5食」なんてのはザラですが、これだけ客数をさばいていながらこのクオリティを保てるのは立派。
ということは、他店もやればできるはずなんですよね…。
そして、そばの種類がとても多い。
なかには1日1食しか出ないのでは…と思われるマニアックな商品もありますが、それがきちんとお店の個性につながっています。
その2
つまみが豊富でおいしい。
この日のお通しは、私とオット、別々の内容が出てきました。
小柱のあっさり煮と、鴨のたたき。どちらもクオリティが高く、これで250円は素晴らしい。
おつまみの塩そば450円。
これ、他のお店にもぜひ導入してほしい。ちなみに2種の塩も旨みが濃くて非常においしい。
その3
おつまみはどれもハーフサイズで頼める
そば店はとくに1人、2人のお客さんが多い業態なので、これは他のお店でもやったら絶対に喜ばれるはず…と、以前から勧めているのですがまだ導入しているお店は少ないですね。
ちなみに写真は、牡蠣とタケノコの炊き合わせ。
石はらさんでは、こうした季節替わりのおつまみも30品以上揃うからすごい。
盛り付けも美しいですし、恐らくきちんとした和食の調理人さんがいるのだと推察します。
この日は盛り合わせで頼みましたが、山菜天ぷらも、ふきのとうとかこごみとか、各2個300円程度で注文できます。
その4
料理・ドリンクの提供が早い
そば店だと、ヘタすると天ぷらに20分…なんてこともありますが、ここは厨房スタッフの数が結構多いので、どの料理もけっこうすぐに出てくるのがいい。子どもとか、待てないしね。
その5
攻めの姿勢を忘れない
この日びっくりしたのは、なんと「寿司」があったこと。
思わず京都の「なかじん」がフラッシュバックしたのは言うまでもありません…。
でも、それより全然おいしかった!少しすし飯がゆるいけど、心意気は伝わってきます。
鴨しゅうまい。
鴨つくねをアレンジしたのかな。食材を活用しながらこういう遊び心のあるメニューを開発する姿勢、いいですね!
〆は温そば。
そば湯のなかにそばが浸っているような、石はらさんの名物そば。
いろいろなトッピングをお好みで加えていただきます。
ルチンは水溶性なので、これだともれなく栄養を吸収できますね
はー。今日も食べすぎた…。
石はらさんは、今後のそば業態活性化のヒントをたくさんもっている素晴らしいお店だと思うので(オーナーもまだ若いですし)、これからもますます頑張ってほしいお店です。
こういうお店にまた出会えるように、私も仕事を頑張らなくちゃ!