2009年9月のオープン以来、日本酒好きには知られる店となった人気店「酒徒庵」さん。
ずっと前から行きたいと思っていて、ようやく行くことができました!
コンセプトは「牡蠣と日本酒」。
実は生牡蠣だけはどうしても食べられない私には、一人ではとても行けない店なのですが…。
それをもってしても、有り余る魅力があるのです。
入口に「日本酒を飲まないお客様の入店はお断りします」とあるように、ここは日本酒しか置いていません。
着席するとチェイサーの水(2Lボトル)と、お通しの赤だしが出されます。
たっぷりのお水があるのは、激よわな私にとってはすごーくありがたい。安心して飲めるもんね。
まずは、売りの生ガキと日本酒。この日は岩手産や三重産など5種類。
それぞれ、生、焼き、蒸し、から選べます。
私も恐る恐る挑戦しましたが、正直、「ここの牡蠣なら食べられる!」
生牡蠣を食べて「おいしいかも…」と思ったのは、たぶん人生初です。それくらい臭みがまったくなくておいしかったです!
日本酒はなんと650種類もの品ぞろえ。
メニュー表には、初めて聞く銘柄がずらーっと並んでいて、わくわくします。
いずれも半合350円~400円程度で、いろいろな種類が安く飲めるのがうれしい。
生ガキに合わせて選んだのは、鳥取「富田 超辛」と、牡蠣のために作られたというその名も「牡蠣限定 天遊林」。
牡蠣限定の日本酒って何だ!
店員さんいわく、牡蠣の臭みには酸味のある日本酒が合うそうで、これは日本酒度3という非常に酸の高いお酒だそう。(通常は1.5くらいでも酸がきいているといわれるので、かなり独特な作り方なんだそう)
一方の「富田」は、「そのまま飲むと全然おいしくないんですが、牡蠣と合わせると抜群にうまい」のだそう。
こちらも酸が特徴のちょっと変わった味です。
私はせっかくなので「冷やおろし」をチョイス。栃木の「仙禽」。香りがあっておいしいですが、食中酒にはやっぱりぬる燗くらいが食事の邪魔をしないかも…と思ってしまった。
料理も、日本酒に負けずたくさん。
牡蠣料理は、注文したグラタンとガーリック炒め、土手鍋のほか、出し巻き玉子や牡蠣フライなど10種類ほど。
生ガキがあまりにおいしかったので、つい牡蠣料理ばかりを注文してしまいましたが、その他の料理も80品くらいあるのではないかな。
オムレツやきんぴら、ひじきなど定番の居酒屋料理が450~650円程度で揃うほか、「唐辛子味噌」や「小粒なめこ」など300円均一の酒のあても20品ほど。
酒飲みだったら、これだけでいつまででも飲めるラインナップです。
以下、食べたもの。
牡蠣グラタン。チーズも発酵食品なので、日本酒と合いますね。チーズがとろとろー。
牡蠣のガーリック炒め。ピカタみたいに衣がついているので、私にも食べやすかった。牡蠣もふっくらとして、これはイチオシ!
土手鍋。1人前から注文できるのが素晴らしい。牡蠣も5~6個入って1人前850円はかなりオトク!
日本酒はお燗に切り替え、三重「酒屋八兵衛」、山口「中島屋」、広島「宝寿」、岐阜「小左衛門」を続けてチョイス。
「酒屋八兵衛」は、初めは飲みにくいと感じたのですが、50℃くらいまで温めてからゆっくり燗さましで飲むと、おだやかな味に変化しておいしかった!
同行者は「中島屋」が旨いと言っておりました~。やっぱり人によって好みって違いますよね。
案の定、後半は撃沈で〆に食べた土手鍋の雑炊も写真なし…。
しかし、これだけ飲んで食べて、2人で9000円はかなり安い!
(同行者が生牡蠣5個くらい追加してますのでね…)
ぜひまた来たいお店です!