さて、宮古島の風習で夜の宴席に欠かせないのが「おとーり」です。
私も、妹に聞くまで知らなかったのですが…沖縄本島にもない宮古島ならではの風習らしいですね。
もともとは祭祀の中での儀式だったようですが、貧しかった時代に「貴重な酒を、皆で分け合って飲む」という意味合いもあって普及したようです。
そのやり方は、以下の通り。
①基本は円になって座り、おとーりグラス1個と泡盛のピッチャー(あらかじめ水で割ってあることが多い)を用意する。
②最初の親を1人決め、口上(自己紹介や挨拶、その時の気分など)を述べたのち、グラスを飲み干す。
③親がふたたびグラスに泡盛を注ぎ、隣の人に手渡す。渡された人は同様に口上を述べて、グラスを飲み干す。
④再び親がグラスを回収し、泡盛を注いで次の人に手渡す。全員に1周したら、親の隣の人が新しい親になり、2週目がスタート。
基本的にはこれの繰り返しで、宴席が終わるまで続きます…。
もちろん飲めない人は、口をつけるだけでOKだったり、強い人が代わりに飲んだりするそうです。
で、モチロン我々が宮古島に行った際も途中で「おとーり」が始まったわけですが…。
事前にこの「おとーり」を私から聞いて知っていたオットは、「新潟生まれの血にかけて、負けるわけにはいかない」と意気込んでいて(勝ち負けではないと思うけど…)、男性陣に混ざって飲むわ飲むわ!!
結局、男性3人ともへろへろになったところでお開きとなりましたが…。
帰りのタクシーで「Nくん外で寝ちゃってたし、俺の勝ちじゃない??」と繰り返していたオットがほほえましく見えました。
なにはともあれ、初対面で楽しく飲めてよかった
こうした各地の風習は、本当に興味深いですよね。
知る限りで、このブログでも紹介していけたらと思います。