「イルサンジェー」MOFショコラティエの2017バレンタイン新作発表会

フランスのショコラティエ、イルサンジェーのバレンタイン新作発表会にお邪魔してきました。

銀座店取材後、突然閉店したこともあって強烈に印象に残っているブランドですが、結論からいうと相変わらず不思議な空気感の発表会でした(笑)

ただ、イルサンジェー自体は、フランスで100年以上、4代に渡って継承されてきた歴史あるお店。

4代目シェフは最年少でMOFにも選ばれており、現在も20人しかいないショコラティエのMOFのなかでは重鎮的な存在と、ブランド自体は価値あるもの。


発表会では、まず各代のシェフのスペシャリテを出していただきました。

2代目シェフが考案した「ガレ」は、ガナッシュを自然乾燥のメレンゲで三日間かけて乾かしたもの。
じゃりっとした食感が面白い。


3代目のスペシャリテ「シシィ」は、姉の好物であったナッツを使ったショコラ。
カラメルを加えたアーモンドやヘーゼルナッツの自家製プラリネは、ざくざくとした粗めの食感。


4代目シェフの「クアトロ」は、年4回、季節の素材で展開。
名前の通り4層構造のショコラで、写真の「蜜柑」は、ガナッシュ、マジパン、パートドフリュイ、蜜柑のジュレを重ねたもの。

一層ずつ4日かけて仕上げるという手間のかかったショコラです。


これまでは東京ブティックのみの販売でしたが、2017バレンタインは名古屋タカシマヤに出店するそう。
4個入り3600円ほどと、かなり高額な設定ですが…レア感もあるので売れそうですね。


タカシマヤ限定バレンタイン商品には、オレンジピール入りのプラリネと、シナモンのガナッシュを重ねた「トゥルクアイム」など4種が入るそう。

そして表参道のブティックは、1月に2階に移転予定(現在、ニコラシャールのカフェがある場所)。
現在、一日一組限定というイートインも、二組に拡大するそうです。


サロンメニューはこんな感じ。


コーヒーとキャラメルのアイスにメレンゲを組み合わせたデセールをいただきました。
アイスも本店から輸入しているのかな?
コンディションがよくなかったのか、口どけの粗さが気になりました。
それなりの値段をとるデセールには、それ相応の感動が欲しいもの。

海外ショコラのブランドはこれまで数多く取材していますが、日本初上陸と華々しくメディアに取り上げられても、数年で撤退するブランドも少なくありません…

日本人ショコラティエのレベルがこれだけ高くなり、消費者の舌もどんどん肥えている昨今では、もう初上陸だけでは固定客は望めない。
日本で成功するにはプロモーションが何より大事かも、…とも感じた発表会でした。

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