「ブリッカ」大人のワインバー

先日は、取材で三軒茶屋のブリッカさんへ。

3年前に住んでいた家のすぐ近くで、懐かしい気持ちになりながらの来訪。

シェフは、「フェリチタ」などで経験を積み独立。

ワインと料理を気軽に楽しめる店にしたいと、メニューはアラカルトのみで構成。


サバと里芋だけのシンプルなテリーヌ、煮込んだお豆だけの一皿など、どれも素材の味をストレートに活かすことを目指した料理。

かといって単純に素材をそのまま出すのではなく、ブロードで味を含ませたり、絶妙な火入れでベストな食感に持っていくなど、見えない部分の仕事はプロの技。


こちらのスープは、トスカーナの港町リヴォルノの伝統料理「カッチュッコ」からのインスピレーション。
本来は魚のごった煮的なスープらしいのですが、シェフは様々な魚のだしを別々にとって重ね、クリアな魚介のエッセンスを表現。
ひとさじのうまみの凝縮感がすごいです!

こういう店、きっと若い頃は良さがわからなかっただろうな、と思う。
見た目には決して派手ではないけれど、また食べたくなるような温かい味。

こうしたお店を自然体で楽しめるような大人になりたいものです。

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