先日、取材で千葉の館山を訪れた際、
駅前で見つけた「中村屋」の看板。
新宿中村屋と書体は似ているし、
こんなところに系列店?と思って入店してみました。
あとでHPで調べてみたら、なんと大正8年創業の老舗。
創業者の長束氏は、当時東大前にあった「中村屋」で働いており、
「中村屋」の大旦那が新宿へ出店するのを機に、東大前の店を任されるように。
(それが現在の「新宿中村屋」です)
そして、大正8年、独立して店を構えます。
初めは避暑地であった館山に夏季限定で店舗を出していたそうですが
2代目が継いでからは、館山に拠点を構えたそう。
「新宿中村屋」といえばカレー、そして和洋菓子が看板商品ですが
「館山中村屋」は、パンがメイン。
袂を分かちあって以来、独自の路線を歩んでいるのが興味深いです。
店内に並ぶパンは、50種類はあるでしょうか。
看板商品のクリームパンやあんぱん、ぶどうパンをはじめ、
コッペパンやメロンパンなど懐かしい系のパンが多く、
ソフトな生地が中心です。
1個の価格もリーズナブルで、2ケタ台のパンもたくさん。
このコーヒーケーキは98円。
手のひらより大きいマドレーヌ型で、食べ応えあり。
中にレーズンが入っていて、牛乳や紅茶と一緒に食べたくなります。
そして、ショーケースで一際目を引くのがこの「ロシアケーキ」。
マカロン生地を絞って焼いたクッキーなのですが
レトロなデザインにクギヅケ
粉っぽい、ザクザク食べ応えのある食感が昔ながらの味を感じさせます。
2階は喫茶室で、イートインメニューもあります。
アイス200円は高校生にも寄りやすい価格帯ですし、
女子高生の寄り道スポットとしても定番なのかな~と感じます。
イマドキのブーランジェリーのパンに慣れた世代には、
ちょっとイースト臭いパン、かもしれませんが、
昔のパンってこんな味だったよな、と感じさせてくれるお店。
この日は、人気のクリームパンもあんぱんもなかったのが残念だったのですが…
実は私の実家の近くにも支店があることを発見!
次回帰省した際に寄ってみたいと思います