「Zarigani Cafe」長く愛される理由

先月~今月はほぼ毎日渋谷のカフェを歩き回っているので、カフェっ子だった学生時代を思い出してなんだかノスタルジックな想いに浸ることも多々…。

とりわけ当時もあったお店に行くと、すごーく懐かしい気持ちになります。
そして、あれからもう10年経つんだな…というのが信じられないほど。

フードライターrieの食日記

ここ「zarigani cafe」さんも、2000年オープンとまさにカフェブームの真っ只中に誕生したお店。
渋谷駅からは10分ほど歩きますが、渋谷区役所やNHKホールの近くとあって、いいお客さんに恵まれて成長してきたのでしょう。
今年で11年目を迎えますが、店構えは当時のままでひっそりと。

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店内のレイアウトは当時とは若干変わっているものの、流れる空気感は同じ。
照明は抑えめでちょっと薄暗いのだけど、奥の窓から流れ込む風が気持ちよくて、うたた寝したくなる居心地のよさ。

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センスのいいメニュー表は、なんとスタッフの手づくりというから驚き!
名物のザリガニカレーもアップルパイも健在で、なんだか嬉しい。
アツアツのアップルパイの上に冷たいバニラアイス、学生身分にはとってもオシャレでおいしいデザートだったのを思い出します。

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これは初めて食べた、ハニーシナモントースト。
いわゆるホイップやソースたっぷりのイマドキ風ではなく、セルクルを使った盛り付けがオトナの雰囲気。
はちみつがしみたパンのおいしさをシンプルに味わる仕立て。

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「スマイルプレート」と名付けられたご飯は、「タイ風豚の挽肉炒め 目玉焼きのせ」。
いわゆるガパオご飯ですが、パラパラのそぼろと野菜の食感がいいですね。

久しぶりに来て感じたことは、当たり前なんだけどお店も人間と同じように年をとっていくんだな、ということ。
そして、ずっと愛されるお店というのは、きっとその年のとり方がとっても素敵なんだろう。

私もよく仕事でカフェのオーナーさんにインタビューをしますが、その際によく聞くのが「カフェを長く続けるコツってなんですか」ということ。
もともと多くのオーナーさんは「自分が行きたい店」を目指してお店を作ることが多いので、当然、オーナーさんが年をとるにつれて、自分が行きたいお店も変わってくるはずなのです。

そして、長続きするカフェというのは、例外なく「オーナーさんの個性がハッキリ現れている店」であり、さらには「そのお店を本当に好きなスタッフが働いている」ということ。
これは私の持論でもありますが…。

「zarigani cafe」は、いまも創業からのスタッフさんがお店に立っているとのこと。
少しずつ変化はしているのだけれど、それが常連さんにも決して居心地が悪くないような、自然な変化を遂げてきたのでしょう。
そして、最近ここを知った若い子にも「このお店、素敵!」と思わせる魅力をもったお店だと思います。

飲食業界全体ではカフェってまだまだ地位が低いし、どうしようもないお店があることも事実だけれど、一方でこうした素敵なお店があることを知ってもらえたら、ちょっとカフェへのイメージが変わるのでは…と思います。

皆さんが、素敵なカフェに出会えますようにコーヒー
このブログが少しでもそのお手伝いになれば、嬉しいです黄色い花

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