数年前、取材で訪れて「観光地だと思っていた横浜にも、こんなレベルの高いカフェがあるのか!」と感動したカオリズ。
オーナーのカオリさんは、サザビーでアフタヌーンティーの開発などを担当。
同時に、ティーインストラクターとして世界の茶葉の産地を巡り、紅茶のエスプレッソ「ティープレッソ」を開発した方でもあるという、すごい経歴の持ち主でもあります。
私ははじめてお会いして以来、カオリさんのファンで、彼女の感性やまとう空気感がとても素敵だなと勝手に憧れている女性でもあります。
1年の3分の1ほどを海外で過ごすというカオリさんが、世界で出会った美味しい食文化を紹介するというコンセプトで始まったカオリズも、創業からはや8年。
今では、紅茶とフレンチトーストが美味しい横浜の人気カフェとしてすっかり定着しました。
そんなカオリズに、数年ぶりに取材で来訪。
もともとフードのレベルも高いお店でしたが、最近はヴィーガンやオーガニック、デトックスといったキーワードを盛り込んだ、より大人のスタイルに進化していました。
ヴィーガン専門店は敷居が高いけれど、たまにはそういう食事の日があってもいい。
そんな女子の希望にこたえてくれる、動物性素材不使用のプレートがこちら。
自家製のレモン&イチゴドレッシングの美味しいこと!
フレンチやイタリアンといった専門店では出せない、カフェならではの自由な味がとてもいい。
もちろん、紅茶も進化しています。
常時40種類ほどが揃うという茶葉の他、看板メニューのティーラテや、紅茶のアレンジドリンクも豊富。
フルーツティーを使ったレモネードなど、紅茶の新しい楽しみ方に出会えます。
姉妹店のベーカリー「toast」のパンも販売。
カオリさんの旦那さまが、パン職人なんだそう!
20代ではじめて訪れてから時が経ち、30台半ばになった今の方がこのお店の実力をさらに強く感じるようになりました。
カフェめしという言葉が流行った2000年代前半に比べると、今はカフェの多様化と高低さがますます顕著になっていると感じます。
かたやオムライスやロコモコといったカフェめしを売りにする、ノーコンセプトのカフェが未だある一方で、野菜、イタリアン、アジア、ビストロなど、テーマ性の高いカフェが増えていて、時代は確実に後者を求めている。
ただし東京と田舎以外のエリアでは、サービス、味ともに、まだまだカフェの意識改革が必要な部分も…
と、昨今のカフェ事情にまで話は及んでしまいましたが、こういうお店が横浜にあるのは本当に貴重な存在。
コンセプトがぶれないカフェは、やっぱり強い。
横浜市民となったいま、常連客として通いたい大切なお店だと感じるのでした。