ここ1~2年、ありがたいことに、専門料理でも定期的にお声がけいただけるようになりました。
最新号は、肉料理。
和洋中どのジャンルでもメイン料理の定番であるからこそ、オンリーワンの魅力が求められる。
専門料理は、私がこれまで担当してきた媒体の中でも、深く幅広く専門性を問われる雑誌。
和洋中の基本的な調理技術はもちろん、各国料理の歴史、伝統から最新の料理業界のトレンドまで、幅広く知識を蓄えていないと、表面的なインタビューになってしまう。
そして、登場するシェフは皆さんアーティスト(だと私は思っている)なので、彼らの言葉をかみくだいて、一般に分かりやすく変換して伝える、というのもライターの大事な仕事。
最近、ライターの力量とは、文章を上手に書く力ではなくて、取材に対してどれだけ下準備をし、相手を見極めて、どれだけ話を聞き出せるか、という取材力なんじゃないかと感じます。
ライター業も12年めになりますが、まだまだ、もっともっと、料理について深く知りたい。新しい知識を得るという行為は、ものすごい快感や達成感を伴うものだから。
学びとは一生続くものであり(それは学校の勉強に限らない)、人生を豊かにするものであることを、本当の学びの楽しさを、子供たちに背中で伝えていけますように。