ラペからほど近い日本橋室町エリア。地下一階です。
店内はテーブルとカウンター席。カウンターはキッチンとの距離が近いので、ライブ感も魅力です。
お酒は、アルコール、またはノンアルコールのペアリングも用意されていて、おでん屋とはいえフレンチのコースさながら。
和歌山産の梅と生姜のトニック割から、ノンアルコールペアリングがスタート。バリエーション豊富なドリンクが計7杯くらい提供されるので、とても満足感があります。
先附は石黒農場のホロホロ鳥のムース。石黒さんは、日本で唯一のホロホロ鳥専門の生産者さん。昨年、電話越しですが取材させていただいたので、こうして実際にレストランで提供されているのを見るとなんだかジンとしちゃう。
とうもろこしのすり流し。おでんだからやっぱり和食なんだな〜と再認識する瞬間。とうもろこしの甘さが尋常でなく美味しい。
ごま豆腐に、なすのピューレと生雲丹。器のセレクトも素敵です。
真鯛のジュレがけ。間には金時草。見た目はフレンチだけど、食べるとだしの香りがして、この意外性がとても楽しい。
おでんサラダ。毎年、お正月のイベントで提供していた頃から人気の一品。サラダの下に、だしで煮た野菜や煮玉子が隠れています。
春巻き。こちらも驚きな中身でしたので、ぜひ来店して楽しんでみてください!
イカしゅうまい。1品ごとのポーションもしっかりあるので、ペアリングと合わせてゆっくり味わっていると結構お腹いっぱいになってきます。イカがみっしり入って凝縮した味わい。
ソーヴィニヨン・ブランのぶどうジュースに柑橘を合わせたり、ソルティドッグ風にしたり。一捻りしたノンアルコール、楽しいです。
揚出し風の一品は、夏野菜の取り合わせ。だしの優しい風味に癒やされます。
ここでようやく、いかにもおでんらしいルックスのお皿が登場。こんにゃくとつくね、つみれ。ペアリングは、旨味が凝縮された鶏スープで、こちらはしっかりフレンチの味!ギャップが面白かったです。
鴨の治部煮は、松本シェフのお母様の得意料理とのこと。母へのオマージュを込めた一皿です。
シメは炊き込みごはん。ホワイトとうもろこしに鮎、フォアグラまで入っちゃうのが松本イズムなのかもしれません。
お茶漬け風にもう1杯。
デザートは2品。韃靼そば茶のブランマンジェは、ラペのスペシャリテ。オリーブオイルとの組合せが絶妙です。
2品目のデザートは、なんとフルーツパフェ。写真はマンゴーやココナッツでトロピカルな感じでしたが、季節によって変わるそうです。
おでん屋さん、というよりは、おでんをベースにした和とフレンチのフュージョン。サプライズや遊び心に富んだ楽しいお料理の数々でした。お店の雰囲気もカジュアルなので、リラックスして食事を楽しめると思います〜。
そしてぜひ来店されたら、壁にも注目を。生産者さんを中心に、ラペを愛するみんなが書いた「平」の文字で、平和を意味する輪を描いています。シェフの愛を感じる隠し文字もありますので、見つけてみてくださいね。