浅草は東京随意の観光名所(とくに外国人観光客にとっては)であり、有名な洋食店の宝庫ですが、なかでも実直に商売をしていると感じる良店が、ここグリルグランド。
創業は昭和16年。
雷門から少し離れた観音寺裏にあり、落ち着いた雰囲気も魅力です。
現在は2代目夫妻と長男がホールを取り仕切り、次男が3代目として厨房で腕を振るう親子経営。
以前取材させていただいたこともありますが、3代目のご主人はどちらかというと物静かで真面目な印象。
対してチャキチャキした江戸っ子風のご長男の接客もまた、下町らしい風情として温かみがあって楽しいのです。
最初にサラダ。
ドレッシングは酸味穏やか。
ポタージュ。
お皿まで温められていて、気遣いを感じます。
オムライスは、自慢のデミグラスソースがけ。
おすすめというだけあって、ここのデミグラスソースは本当に美味しい。
べたっとした甘みがなくて、ビターなんだけどコクや酸味のバランスがほどよく、食べていて疲れない。
中のチキンライスもバターやケチャップといった調味料が必要以上に効きすぎず、パラパラで美味しい。
お値段もサラダ、スープ付きで1800円と、観光地にしては良心的。
来店時は観光客らしい一見さんだけでなく、地元の常連さんも多く、長く愛されているお店の絆を垣間見ました。
量もほどよいので、ランチ後に浅草散策で食べ歩きするにもちょうどよいかな。オススメです。