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日本橋の一つ星フレンチ「ラペ」。2021年に出店したフレンチおでんの「平ちゃん」に続く3店舗目が、今年2月にオープンしました。ラペから徒歩1分ほどの場所にあるビルの二階です。
シェフを務める大島さんは、イタリアンで5年経験を積み、ラペに入社して7年目。元々の得意分野であるイタリアンに、ラペのエッセンスを取り入れた繊細な料理を、9皿からなるおまかせコースで提供しています。
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一皿めは、グストミオ社14ヶ月熟成生ハム。オーストリア産の生ハムを、カウンターに置かれたスライサーでカットするためふんわりエアリーな口どけ。中村食糧さんのバゲットも味わい深く、間にしのばせた金冠のジャムとキャラメリゼしたスパイスバターとのハーモニーが最高でした。
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ドリンクは、ノンアルペアリング。1杯目は水出しの緑茶で爽やかにスタート。
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牡蠣とブイヨンを合わせたなめらかなピューレに、レモンでマリネした帆立貝と黒北寄貝。独活の歯ざわりとディルが爽やか。生牡蠣苦手なんですが、これは牡蠣の一番美味しい食べ方なんじゃないかと思うほど美味しかったです。
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白ぶどうに赤い果実かハーブ←失念…を合わせた華やかな香りの1杯。
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ビーフコンソメにイカのだしを加えたスープに浮かべたトルテッリーニ。詰め物は長崎五島列島のイカとキャンディキャベツ、ふきのとう。スープの旨みがものすごい。山菜のほろ苦さが春の訪れを告げてくれます。
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紀州梅とノンアルコールビール。梅の甘さに、ビールの苦味としゅわっとした喉越しが心地よい。
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カルツォーネは、お店のコンセプトを書いた敷き紙とともに。小さな手はシェフのお子さんだそうで、食べる前からほっこり。ふかふかの生地の中には、長谷川さんの神経締めの黒鯛を塩麹でマリネし、魚のあらでとっただしを合わせたトマトソース、スカモルツァチーズ。食材を余すところなくいただくことを目指した一皿です。
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グラッパで漬けた自家製からすみとセリのタリオリーニ。麺は手打ちで弾力のある食感。こちらも、柚子とセリの清涼感ある香りが季節の移り変わりを感じさせてくれます。ペアリングは、ライチの香りの和紅茶。
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ペルノーの香りを加えた甘酒。薬草系の香りは少し好みが分かれそうですが、やさしい甘みが箸休め的な存在に。
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イバラガニモドキのパッパルデッレ。ストレートにカニの旨味を味わえる一皿。
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自家製のフォカッチャ。多加水のもちもちとした生地で、表面はパリッと香ばしく美味。
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十勝ハーブ牛のサーロイン。付け合せは、タレッジョチーズを詰めた貫井園の原木しいたけと、ラディッキオ。火入れもバッチリ。
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お肉に合わせるのは、キャラメルの香りの紅茶。ちなみに同行者はアルコールペアリングだったのですが、そちらもめちゃくちゃ魅力的なラインナップでした。お酒が強い体質に生まれたかった…。
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デザート一皿めは、やよいひめとマスカルポーネ。
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続きまして、名物のピースソフト。3Dプリンターで作ったピースサインの台にのせられて登場です。楽しい!
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ジャージー乳の濃厚なソフトは、ゲランドの塩とオリーブオイルで味変。手で持って食べる気軽さもいいです。
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コーヒーと小菓子。アマゾンカカオのフィナンシェと、柑橘の香りのビスコッティ。
パスタが3皿出るのでしっかりイタリアンの印象は打ち出しつつも、クリアな旨みのスープや盛り付けにフレンチの繊細な技術が活きていて、食後感は軽やか。サービススタッフさんの素材への愛ある料理説明も大変好印象でした。
キッチンとの距離感も近く、リラックスして食事を楽しめる温かい雰囲気も魅力でした。ラペ、平ちゃん、peaceそれぞれ個性があって、素敵な関係。ぜひ訪れてみてくださいね。