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最近の料理界で注目の料理人といえばこの人、「sio」の鳥羽さん。美味しそうなお弁当やバインミーのデリバリーなど、前向きなコロナ禍の取り組みも話題になっています。
2度目の緊急事態宣言後、sioが打ち出したのは「朝ディナー」。フレンチのフルコースを、夜と同じように朝の時間帯に提供するという斬新なものですが、発表直後に予約は満席に。
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7品6000円のコース。モーニングでもランチでもない、新しい体験の始まりです。最初は優しい味の鶏スープで胃を温めたのちに…
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スペシャリテのビーツと馬肉のタルタル。朝なのでアルコールはなく、ティーペアリングでいただきます。1杯目は、胃を活性化してくれそうなティーソーダ。
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朝食らしいサラダは、ホタテとベーコンが隠れていて、上にはクラムチャウダーの泡。めちゃくちゃ美味しかったです。
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こちらも朝食の定番、スフレオムレツ。運ばれて来た瞬間、トリュフのいい香り。ナイフを入れると、中からチーズがとろっと顔を出すのが楽しい。鶏だしベースクリームソースは、ホワイトバルサミコのやさしい酸味がキレを出していて朝にちょうどいい軽い味わい。
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鰆と蕪を合わせた一皿は、真っ白な見た目が爽やか。ハマグリだしと蕪を合わせたソースには、隠し味で西京味噌を。
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メインは大山鶏。水分を抜いてから皮目をパリパリに焼いています。甜麺醤のソーは、照り焼きみたいなコクのある味わい。写真がないですが、これに合わせたプーアル茶がとてもユニークで美味しかった。トンカ豆とかジャワ胡椒、フランボワーズビネガーとか色々入ってるんだけど、どれ一つとして突出してなくて複雑な味わい。
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しめは日本人らしく白飯。バーミキュラで炊いたあきたこまちだそうで、粒の立ち具合が絶妙。ニラ醤油の釜揚げしらすとかお漬物とか、お供がたくさんあって箸が進んでしまいます。
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最後はブリアサヴァランのジェラート。直前に練っているので空気を含んでごくごくなめらか。チーズなのに全然重たくなくて、すっと溶けてなくなる。
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最後はお箸をお土産にいただいて…。約2時間の朝ディナーはおしまい。ライトコースかと思いきや、かなりお腹いっぱいになりました。
朝ディナーは、開始時間が3部に分かれていて、このあとランチとディナーも営業。オペレーションはどうなっているのかしら…と少し心配になりましたが、sioのメンバーは誰も経験したことのない挑戦ができてきっと財産になるのでは、と感じました。
コース6000円は、ランチとしても決して安くはない価格。それをどう満足感のある内容に仕立てるか。いろいろな気づきと、飲食の新たな可能性も感じさせてくれました。