茗荷谷駅から徒歩7~8分、閑静な住宅街にある「中国料理 豊栄」。
横浜中華街や目黒の名店などを経て、渋谷の自然派チャイニーズ「月世界」でシェフを務めた進藤シェフが2016年4月にオープン。
「孤独のグルメ」(私も大好きです)に出たことでも話題のお店です。
人気の理由は、四川、広東といった従来の枠にとらわれないオリジナルメニューの数々。
進藤シェフのモットーは、高級食材に頼らず、誰でも手に入る普通の食材を使い、手間をかけてとびきり美味しい料理を作ること。
調理はシェフお一人だそうですが、アラカルトで常時50品以上のメニューが並びます。
鶏肉の唐辛子炒めはよくあるけれど、こちらはラム肉を使った料理。
少しクセのあるラム肉に、スパイシーな風味がよく合います。
こちらは、要予約メニューの「丸鶏の八宝詰め蒸し」。
骨と内蔵を抜いた丸鶏のお腹に、根菜や海老、イカ、帆立、きのこなどの詰め物をして油通しし、特製のたれと一緒に蒸籠で蒸しあげるという手間をかけた料理。
仕込みが大変なので、最近はあまり提供しているお店がないそうですが、中国の料理人の試験としてこの丸鶏の骨抜きの作業が出題されることもあったという伝統料理のようです。
様々な具材から出る旨味が混ざり合い、なんとも贅沢。
味の決め手となる自家製の醤は、おつまみとしても楽しめます。
様々な料理に使っている豊栄醤をはじめ、ヤーツァイや干しエビの旨味のきいた醤など、中華好きならこれだけでお酒が飲めちゃいます。
しかも、紹興酒も中国各地のお酒が揃い、飲み比べセットなどでも楽しめちゃう。
近所にあったら頻繁に通うなぁ…。
みんなで行って色々食べたくなる、素敵なお店でした!