続いて肉料理。
同行者が不安がっていた小鳩登場。
これは野性ではないので臭みがなく、しかも
スパイスを効かせて食べやすく仕上げてあるとのこと。
モモとささみの部分が添えられています。
付け合わせはカブ、まこも茸、人参、芽キャベツなど。
和野菜がやさしい味
ガツンとインパクトのある味ではないけれど、するりと胃におさまる一皿。
さて、ここからがシェフの第二の本領発揮?とも言えるデザート。
一皿目は何も言わずに出てきたこちら。
私のほうが「牛乳のソルベを添えたコーヒーゼリー」
同行者は「アボカドのムース グレープフルーツ添え」
牛乳のソルベ、クリーミーで濃厚。
ゼリーはコーヒーの風味が引き立って。
余計な味わいのない、シンプルなおいしさ。
ムースは、さっぱりしているのにスパイスでアクセントが効いて。
後に出てくるデザートもスパイスを効かせたものが多く
スパイスの使い方も独特だなあと実感。
ここでシェフ登場。
同行者がきれいにたいらげた小鳩の皿を見て、安心したご様子。
ずうずうしいついでに、さきほどから同行者が「どうしても食べたい」
と言っていた表紙で取材したカカオのデザートをお願いすると
「そんなの、出すに決まってるじゃないですか!」
とニヤリ。
さすがサプライズやお客を喜ばせるのが大好きなシェフ。
そして、期待以上の感動を返してくれるのがこの下村シェフなのです。同行者に出てきたのは、同じカカオのガナッシュに
バナナやパウダー状のシャーベット(口に入れると冷たい!)を添えた一皿。
見た目にも変化があり、一皿で色々な食感が楽しめるのも魅力。
私のほうは「13種類のスパイスを効かせた洋梨のコンポート」。
…これ、今日の中で1番。
コンポートといっても、丸ごとではなく食べやすくカットされて
その下に洋梨のムース隠れているのですが。
これ、洋梨だけでこんな味がでるの?というほど香りがあり、奥深い味わい。
サフランやシナモンなどのスパイス使いも素晴らしい。
続いて「お腹はどうですか?まだ余裕があるのでしたら、もう一皿デザートをお出ししますとシェフが言っていますが」とマネージャーの山田さん。
う~ん…かなりお腹はいっぱいだが…せっかくだし。
二人で一皿出していただくことに。
レモンのタルト。
タルトと言っても、レモンメレンゲに細かいタルト生地が散らしてある。
小さいながらもバターの風味豊かで、一緒に食べると確かにタルトのよう。
非常にさっぱりしているのでするりといただく。
プティフールは、アンディーブのムースに「すくなかぼちゃ」とナッツのムースをのせたもの。
さっきとは全く違う味わいだから、食べられちゃうんだよなあ~。デザートの不思議。
おすすめというフレッシュのハーブティーは、ミントを主体に10種類をブレンドしたもの。
すがすがしい芳香が、食後には心地いい。
すっかり妊婦のようになったお腹を抱え、お会計。
おしゃべり好きなシェフのお話もためになることが多く、
しかも明朗会計で、最後まで本当に気持ちのよいお店でした。
予約困難になる前に、ぜひ来訪をおすすめします。
「Edition Koji Shimomura」
港区六本木3-1-1 六本木ティーキューブ1F
03-5549-4562
12:00~13:30LO 18:00~21:30LO 年内は不定休
昼コース 4200円~ 夜コース 9450円~